緊急事態宣言の再延長が取沙汰されています。
今回のコロナ禍に対して様々な意見があることは大事ですが、解除の判断に当たってどの辺りの数値を目安とするのかが、
声の大きい人たちの意見に押されて、時と共にどんどん動いていくという現象は、あらゆる集団の統率上、最も戒めなければいけないことです。
こういう時こそ正にリーダーの出番の筈です。
地方公共団体の首長などの意見や世論調査を参考とすることは必要ですが、最後は国のリーダーが全責任を負って決めるべきであり、
そうでなければ国民も都民・県民もどこを到達点と考えて進んでいくべきなのか分からなくなってしまいます。
今こそリーダーシップの出番であると腹を据えて、是非事に臨んで戴きたいと願っています。
さて現在のこの環境がいわば突如現出してから早一年が経ちました。
当初は誰もが手探りで情報も不正確なものが多く、迷いながらの歩みでしたが、季節が一巡して知見も次第に集まり、各自が何に気を付けるべきか、
何をすべきか或いは反対に自戒すべきかがおおよそ分かって来たような感があります。
その中で現在も相変わらず進歩がないのが、マスコミ報道です。
それぞれの政治的主張や思惑、或いは利害や受け狙いなどの報道が数多く、
石がやたら多いだけの玉石混淆です(更に危ういのはネット情報であり、大半はフェイクであると考えておいた方が無難ですが)。
加えて最近の報道で特に危惧するのが、大本営発表をそのまま垂れ流しにするやり方です。
例えば最近ワクチンについて「副反応」という言葉を良く目にしますが、
一体いつからこんな言葉が流布するようになったのでしょうか。
こんな用語は辞書にも載っていません。薬の効用或いは作用の反対は当然「副作用」であり、
仮に「副反応」が正しいとすれば、その反対語である薬の効用は「反応」としなければなりません。
最近テレビに登場した専門医がワクチンの「副作用は~」と発言したところ、字幕では「副作用(副反応)」と記されていました。
正に噴飯もの、これでは第二次大戦で、敵に「敗走・潰走」させられた日本軍を「転進」として詭弁を弄していたのと変わりがありません。
頭隠して尻隠さずで現実を覆い隠すのみの旧態依然としたその姿勢と、国民をミスリードする使命感の欠如には唖然とするばかりです。
是非我々は、自分自身の目と耳そして五感を研ぎ澄ませて、
情報の真偽と物事の軽重を自分の頭で力を尽くして良く考察し、自分自身と仲間や身内の行く末を自分たち自身の責任において決断し、
行動して行きたいものです。