波乱含みであった2024年も残り僅かとなりました。振り返ってみれば今年もいろいろとありました。
先日発表された「今年の漢字」は、「金(きん・カネ)」に決定しましたが、2024年は、昨年末の時点では、辰年で、十干では「甲」に該当し「甲辰」と言い、60年に一度の縁起の良い年と言われていましたが、果たしてどう評価すべきでしょうか?
大手新聞社恒例の「読者が選ぶ10大ニュース」の候補を見ると、日本:能登地震、岸田退陣・石破政権誕生、日銀異次元緩和終了など。世界:パリオリンピック、大谷選手大活躍、トランプ大統領誕生、ウクライナ・中東等での戦争泥沼化等々です。
そういえばあの出来事や事件は今年の出来事だったんだなあと思い出します。
そもそも今年は、世界的に選挙の年と言われていましたが、結果、大半は、政権与党が敗れるか少数与党に転落しました。日本では自公政権が少数与党に転落したり、最近では、韓国大統領の「非常戒厳」(まさか令和のこの時代に前時代的な戒厳令が発布されるとは思いもよらず)等予想外の事件が勃発しましたね。
ウクライナ侵略から約2年超、イスラエル・ハマス紛争から1年以上経ち、時代は次のステージに移りつつあるのでしょうか?
次々と事件が頻発するので、それらを未消化のまま時は経過し、来年はいよいよ「トランプ大統領」就任です。
既に、国際協調が乱れる、脱炭素の環境政策が後退する、高い関税で米国がインフレ再燃となり米国金利高・ドル高となるなど専門家の予想が百家争鳴状態ですが、トランプ大統領自体が、結局は「結構出たとこ勝負」だとも言われているので、実際は、就任してみないと分からないでしょう?
著名投資家のジョージソロス氏の市場理論で、「再帰性」という考え方が知られていますが、これは我々が何らかの行動を行うにあたって、どんなに客観的な分析と判断を行ってから行動したとしても、その行動が私たちの判断に影響を及ぼすために、客観的でいることが不可能であるような状態が発生する、つまり「相互作用性」があると解説されています。
言い換えると、人々が変化する外部環境に応じて、それぞれの事実の捉え方(立場・見方で事実さえ人により異なる)や主義主張・行動様式に沿って言動するため、それが世の中全体のトレンドに少なからず影響し、政治・経済・社会全体が変化するとも言えます。
何れにしても、情報が氾濫する世の中でメインストリートがどこにあるのか見聞を広め、それを十分に咀嚼したうえで、「本流」をよく理解し、雑音に乱されることなく、やるべき道筋を見定めて一歩ずつ着実な歩みを取ることが出来れば理想的かなと思います。
来年も一日一日を大切に頑張りましょう。