今年は極端に季節がずれてしまった感があり、紅葉も都心では中途半端な感じで鮮やかさが乏しい。
寒くなる前に秋の終わりを仄かな香りで教えてくれる金木犀も今年は一雨で終わってしまった。
季節感が薄れるのは今日に始まったことではなく、世の中の流れなのか、人の我儘がそうさせるのか。
スーパーの生鮮食料品売り場は「生鮮」の名の通り、その季節の「旬」を提供するべきと考える。
病院のお見舞いに持参する果物のバスケットには太古の昔からきせつを全く無視した世界のフルーツ
が盛り込まれ、メロンやスイカなど常に果物売り場の端っこの高い位置に鎮座している。
子供たちの教育にも適していない、「食育」はとても大切だと考える。
ところで、この季節、街路樹に銀杏の木があるのは、歩道に落ちて結構なインパクトのある「臭い」
を放つ「ギンナン」が踏みつぶされているのを見つけるときである。
このギンナンは「4-オーメチルピリドキシン」という中毒原因物質を含むため、5歳未満は0個
5~14歳までは6個以下大人は20個ぐらいまでを目安にとのことであるが、最近まで知らずに
スーパーで見つけると喜んで買って帰り、封筒に入れ、電子レンジでチンしたら、際限なく食して
いたのだから、無知は怖い。
我が国の「四季」と「旬」は大事にのこしていきたいものである。