人手不足が叫ばれて久しいですが、それを実感する体験をしました。
先日、昼食のために、オフィスすぐ近くの「O屋」に入ろうとすると、店員さんが出て来て、今日は、配膳係が私一人しかいないので、長時間お待たせしますと他店へ誘導していました(既に座って待っているお客にもお帰り下さいと慫慂)。
また、別の日に東京駅地下街の立ち食い寿司屋に立ち寄ったら、寿司職人はいるものの配膳係が一人も居なくて、20人くらいは収納可能な店内に3~4名しか案内できない珍しい光景も見られました(ネタもカウンターも余裕なのに案内できない)。
今や、ホテルや居酒屋などのサービス業では、人手不足が深刻で、それがために、営業時間を短縮したり、稼働率を落としたりしていると報道されています。
この人手不足は、コロナ規制解除後の供給制約もありますが、人口減少も背景にあります。
日本人の人口減少は、既に、避けられないものですが、労働力不足を補うために、今まで女性と高齢者の就労化が進みました。しかし、既に専業主婦世帯より共働き世帯の方が2倍もある状況になっている模様で、今やそれらに期待することは、段々と出来なくなっています。
そうするとあとは、外国人の移住に期待するしかない訳ですが、円安や成長率の低下により日本という国が、余り魅力的な働き場所として見做されなくなりつつあります。
最近の人口推計によれば、現在、外国人の人口に占める割合は、3%弱ですが、2060年代後半には、十人に一人以上が定住外国人となると予想されています。
その様な定住外国人は、インバウンド外国人の様な一時滞在ではなく、彼らの人生そのものを賭けて来日することとなり、生活習慣・宗教・教育・住居・その他日常生活すべてに亘って、種々雑多な色々な要望や意見も多く出て来ると予想されます。
従って、必然的に、日本の伝統的な価値観や習俗と相違し、外国人との文化摩擦や日本人との仕事の奪い合いなどのトラブルも増える可能性があります。
まだまだ先だと思っていた外国人との共生社会を想定し、我々の業界でも対応や準備が必要となってくるのでしょうか?
人手不足の中で、そんなことを思いました。