SSTR2日目、氷見のホテルを後にした直後に同伴者2名からテールライトが切れているとのご指摘。
国道沿いのホームセンターでバルブを購入し早速付け替えというところで、テールライトのケース外しに思わぬ大苦戦。
普通ケース正面にビスの頭があってすぐに外せるようになっていますが、デザイン重視のヤマハはケースの裏側にビスを隠してあり、手が入りにくい。3ミリの六角レンチを手探り状態で何とかビスの頭を入れますが一度に3分の1回転程度しか回らない。
この整備性の悪さに思わず「何故なんだ?ヤマハ!」と叫びたい。
3日目、白樺湖を後にし、蓼科の景色を楽しみながら流していると、同伴者からトイレのリクエスト。
休憩したのち、エンジンをかけたとたんに異音発生。
慌ててキーを抜いても、異音が止まりません。
どうやらセルモーターが回りっぱなしのようで、このままモーターが焼き付いたら大変と、直ちに工具を取り出しバッテリーを外しにかかります。
さて、何故キーをオフにしてもモーターが回るのか?なぜエンジンがかかった後でもモーターが止まらないのか?
バイクショップのオヤジさん(といっても一つ年下)に電話するも、キーボックスの接触不良なので残念ですがレッカー呼んでくださいと、冷たい返事。
絶望です。レッカー呼んでバイクを修理工場に預け、自分は荷物背負って「あずさ2号」で帰宅かと考えながら、しかたなく保険会社に連絡を入れました。
保険会社の担当者と話をしている最中、スマホで色々調べていたI氏が「セルモーターのリレーはバッテリー直結なんだ~」とボソッとつぶやく。
それだ!
担当者に掛け直しますと伝え、リレーをチェックすることに。このリレー、バッテリーの+側に直結しているので、これまでの症状もなるほど納得できる。一旦外して付け直すだけでもマグネットスイッチがリセットされる事は良くある話。
早速車載工具6ミリのレンチをリレーの固定ボルトにかけると、ボルトは8ミリ。8ミリのレンチはメーカー純正の車載工具に無い。「何故なんだ?ヤマハ!」
実弟に8ミリを借りてリレーを一旦外し、再度接続。恐る恐るバッテリーを繋ぐも、モーターは回らず、この時点で3人から「おー!」という期待の叫び。イグニッションキーをオン、セルボタンを押してエンジンがかかる。と、同時に無事セルモーターはその役目を終えて止まりました。
以下、プロジェクトx風
男達の修理への挑戦は大勝利に終わった。リーダーのゼツはこう語る。
「バイク屋さんからの回答に一度は諦めたところですが、人間追い詰められた時にいかに冷静に対処するか、諦めないと言うか、そこからが大事なん・・・・」
要するに、運が良かっただけの事だった・・・。
行く先を照らすのは
まだ咲かぬ見果てぬ夢
遥か後ろを照らすのは
あどけない夢
ヘッドライト・テールライト
旅はまだ終わらない
BY中島みゆき