新光産業株式会社

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社内ブログ

時代は巡る

  • 2023.03.07
  • 投稿者:社長

 長く寒い冬もようやく終わりを告げ、麗らかな季節となって来ました。

 誰もが心も体も暖かい空気に包まれるこの春の到来を待ちわびていた筈なのですが、花粉症の人にとっては誠につらい季節でもありますし、また季節の変わり目は身体の変調も感じ易い時節であります。

 本日は父親がめでたく満94歳を迎えましたが、実は2日後の9日は母親の命日です。

 今から12年前に亡くなったのですが、翌々日の11日に通夜の準備をしていた午後2時46分に、経験した事のない凄まじい揺れに見舞われました。東日本大震災です。

 当然通夜の準備も大混乱となり、身内でさえ会場に全員集合できなかったのですが、翌12日の葬儀も合わせて、社員の方々を始めとする実に多くの友人や縁ある方々が、困難な中を会場に駆け付けて下さりました。今思い出しても、そのお一人お一人のご厚意に胸が詰まる思いであり、改めて感謝の念を捧げたいと思います。

 さて季節の変わり目は身体のみならず、社会的にも変調が起きやすい時期であります。3.11と言えばこの大震災ですが、半年後の9.11はご存知の米国でのテロが起きた日です。また関東大震災は9.1ですし、オウムサリン事件が起きたのも3.20です。

 勿論、夏や冬にも色々な事件や自然変動はあるのですが、春秋の季節の変わり目は身体も心も、そして地盤や大気も不安定になりがちな時期であると感じます。

 3月上旬の初春の折はまだ体が冬モードのままですし、秋口は逆に夏モードのままであり、環境の変化について行きづらい時節です。若いうちは多少の不調は感じつつも、体の順応性が高いのであまり過度に気にする必要はないのかもしれませんが、年齢を経るに従って、それを意識して体調を整える工夫というものが、より大切になって来ると考えます。

 毎年桜の季節が巡って来ると、気持ちは華やかになると同時に、ある年齢になると、このサイクルも個々人としては有限なのだなと、人生のはかなさをちょっぴり感じたりもします。

 歴史や時代にはこの周期性(時間の環)と方向性(時間の矢)が並存し、同じサイクルを繰返す内にも時代は少しずつ変遷していくものです。

 その中で生きて活動している我々も、大きな環境の中ではその法則に支配されているのですが、そうであるからこそ限られた時間と空間の中で精一杯生き抜いて、周囲の方と共に、自分なりにささやかながら一つの時代を築いていきたいものであると考えます。

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