新光産業株式会社

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社内ブログ

中国のEV

  • 2022.07.07
  • 投稿者:バーディー

今、中国のEV(電気自動車)の躍進が目覚ましい。

中国は、既に世界一の自動車大国ですが、昨年EV生産・輸出でも世界1位となっています。

 

EVは、ガソリン車に比べて構造が簡素といわれ、心臓部の駆動モーターと車載電池の技術を獲得すれば生産委託などで比較的簡単に生産可能と言われているので、自動車メーカー以外の携帯電話のシャオミやネット検索のバイドゥなども参入しています(100社以上ある戦国状態)。

 

その様な過当競争状況の中国の自動車メーカーの中で、個人的には以下のメーカーに注目しています。

第一に、「NIO」(中国のテスラと言われている)は、高級車路線を採用し、デザイナーや駆動装置などは欧米から調達。ファブレス企業(工場なし)で、スタイリングも洗練されている(デンマークには拠点あり)。「中国は世界一の厳しい市場で中国で成功すれば世界でも通用する」とCEOは語っている様に今や中国がEVの本場になりつつある。

びっくりなのは、充電の煩雑さを避けるため、バッテリーを3分でバッテリーごと交換可能で自宅等での充電が不要という画期的なシステム(テスラは15分)。その交換料金は定額課金と大変便利。イスラエルのモービルアイとも提携し自動運転システムやクラウド経由でのシステム更新など最先端のサービスをアピールしている。

次に上海通用五菱汽車GM他との合弁)の宏光のミニEV。 発売当初の価格は47万円(今は60万円)と画期的な低価格EVで農村の足として爆発的に売れた。4人乗りと歌っているが、日本の軽乗用車より一回り小さいので丁度昔のスバル360に毛が生えた程度の広さ。シンプル機能で豪華さの欠片もないが、実用性は高くスタイルも可愛い印象で好評を博した。個人的には自宅近辺の買い物など日常ユースには便利という印象で、余裕があれば、セカンドカーとして買いたいくらい。

また、HWエレクトロEV軽トラックは、既に佐川急便が宅配便用として導入を決定。最近、大阪に開店した。EV化の遅れている商用車分野での成長を企図している。

最後に、第一汽車の高級車「紅旗」は、VIP用の高級車として有名。嘗ての「紅旗」は、いかにも共産国の政府要人用の車というごつくて堅くて古臭い外観だったが、最近の「紅旗」は、重厚なイメージはそのままで、超高級車ベントレーに似た堂々たる雰囲気の先進的なイメージの高級車に変身した。 パワートレインもガソリン、PHV,HV,EV,FCVと多彩で車格も複数ある。高級車の割には安いので、それなりの小金があれば買いたくなるクルマである。

 

この様に今や、中国政府は、「自動車製造大国から製造強国」への転換を意図して、EVメーカーだけでなく、車載電池や駆動モーター等の車部品に加え、自動運転ソフトウェアなども含めた自動車産業育成に躍起になっているので、自国市場が世界NO1であるという優位性も活かしながら、世界の主役に躍り出る日も近いと思われます(日本人を含め技術者の高給での引き抜きも活発)。

日本もうかうかしていると、自動車産業でも抜かれてしまうのではないかと心配ですね。

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