新たな変異株の蔓延で国内における感染者数が急増し、大きな騒動となっています。
一方感染状況が先行する英国や南アフリカはどうやら峠を越したようで、英国は感染者数が半月前のピークから半分以下、南アフリカは一か月半前のピークから10分の1以下となり、なおかつ重症者数なども過去の変異株の時と比べてかなり少ないということで、英国はマスク着用義務や在宅勤務奨励を撤廃し、また南アフリカは感染症の波を脱したと公式に宣言しています。
今回の変異株は、感染力は強いが症状は概して軽く(一般的にこの二つの特徴はトレードオフとなります)、その為おそらく無症状者も数多く出てウィルスが拡散され、必然的に発症者も相対的に増えるという図式になっているものと思われますが、一方では感染の波が上がるのも急激だが下がるのも早いということが、先行国の実例として示されています。今暫くは、この感染症のみならず一般的な風邪なども貰わぬように、各自が良く注意して行動し、日本国全体で、社会経済活動との両立を計っていきたいものと考えています。
ここで一つどうしても力説しておきたいのは、日本の将来にとって極めて大切な存在となる他国からの留学生の迎え入れを、一刻でも早く緩和して貰いたいという事です。
欧米各国など他の国には自国の留学生を受け入れて貰っているのに、こちらは頑として受け入れず、鎖国を堅持する自分勝手な考えでは世界の中で生きて行けません(事実我国の評判も既に相当落ちています)。それに日本に来る留学生は日本のファンとなってくれる筈の、我々の将来世代にとって極めて大切な存在です。くれぐれも近視眼的な自分ファーストの精神で、将来に禍根を残さない様にして貰いたいと強く願います。
当社は現在の環境下であっても、社員の方々が日々奮闘し、実績を積上げてくれていますが、一方で個別の課題ではありますが、この環境に直接間接起因した対処すべき案件が幾つか出て来ています。そしてその根本的な要員の一つとして無視できないのが、社会全体の心の健康です。
当社も従って、この様な時期であるからこそ今一度気を引締めて、社内外の人の心に今まで以上に留意してしっかりと目を配り、社会活動の根底となる一人一人の心に配慮をしながら、かつまた縁ある方々との公私に亘る交流を一層大切にして、明日に向かって参りたいと思っています。
この一年も改めて、社員一同力を合わせて社業に全力を尽くして参りますので、ご縁ある方たちに置かれましては、引続きの変わらぬご高誼を何卒宜しく賜りたいと存じます。