女子プロゴルフの渋野日向子選手と古江彩佳選手が、来期の米女子ゴルフトーナメントの予選会に挑戦し、2週に亘る全8ラウンドというタフな設定でしたが二人とも無事に合格し、正式に来期からのツァーメンバーとなりました。
渋野選手は23歳、古江選手は21歳という若さですが、この二人に限らず現在隆盛を極めている日本の女子ゴルフ界は同年代のスターが正に目白押しです。
本場のトーナメントにいち早く挑戦して実績を積重ねている現在の日本女子ゴルファー実力NO.1の畑岡奈紗選手は早生まれの22歳、国内ツァートッププレーヤーの稲見萌寧選手が22歳、対抗馬の小祝さくら選手は23歳、そして今年6月の全米女子オープンを制した笹生優花選手は20歳であり、その他にもこれらの選手に肉薄している選手が何名もいます。年齢で見ると、ほぼ全員がいわば大学生です(それにしても、さくら選手を除いた選手たちの文字変換に苦労しました(笑)。一方文字変換がし易い、幾人かのベテラン選手も存在感を見せています)。
国内ツァーの中継を見ても、数多くの有能な選手が綺羅星の如くひしめき合っており、我が家の女房殿は、これからプロを目指す選手までチェックしてその動向を楽しんでいます。
女子ゴルフ界がここまで隆盛を極めたきっかけとなったのは宮里藍選手の登場でしたが、それと同時に女子ゴルフ機構の運営を整備して一新し、また選手たちにはファンを大事にするなどの、プロとしての基本的な心構えを徹底させていった地道な努力が実を結んだと言って良いでしょう。
渋野選手が一昨年に全英女子オープンを制してからは、更に選手間の切磋琢磨は顕著となり、次々と前途有望な選手が出現しています。
結局人というものは、自分が目指す目標や目的がはっきりしてこそ自分を律する事ができるのでしょうし、また共に努力を続ける仲間~時にライバルがいてこそ、自分を鍛える為の持続的な力を発揮できるものと考えます。
片や男子プロの方は、残念ながら誠に寂しい限りです。世界のトッププレーヤーで米国のツァーで活躍する松山英樹選手を除き、うまい選手はいるもののプロとして魅力的な存在に欠けているのが現状であり、未だ石川遼選手の動向がトップ記事になる状況です(石川選手は彼なりに努力していますが)。
男子プロも誰かブレークスルーとなる選手の出現が必要でしょうし、男子ゴルフ機構ももっと徹底的にプロとしての心構えを選手たちに植え付けて、ファンにとって魅力的な選手を育てていくべきであると考えます。
おそらく来年以降も女子ツァーの方は、また新たなスターが出現してくるものと思われます。男子プロも、そのプレーの凄みは女子を遥かに凌駕している訳ですから、是非改めて考え方を一新して、見てみたいと思わせるトーナメントを展開していって貰いたいと願っています。
女子ゴルフ界に限らず若い選手の台頭は著しく、誠に頼もしい限りです。今年の日本プロ野球のMVPは、セリーグが21歳の村上宗隆選手、パリーグは23歳の山本由伸選手、両選手とも将来が本当に楽しみな素晴らしい逸材です!