先日大学卒業40周年記念の同窓会に参加して来た。
私の学年は少々訳ありで卒業以来ほとんどと言って良い位同窓会開催が無く、久しぶりであったし、
この回を逃すと天に召される方が多発する恐れがあったので会場となったキャンパスに乗り込んだ。
我が校はキャンパス内に中学、高校、大学が在る小ぢんまりした学校であり、中学卒業で外の学校
に出た同級生などは40周年どころか半世紀振りと言う有様だ。
私は人様の顔、身体をどうこう言えないのは言うまでも無いが、受付で付けられた胸元のネーム
プレートをお互い覗き込みながら、はー？っとお互いの顔とプレートの2度見を繰り返すくらい
皆さん経年劣化により別人28号化していた。
300人を超える参加者の中で5%程、中学生時代そのままの顔で一目で顔と名前を思い出す者が居た
のには驚くと同時に何故そうあれるのかと不思議に感じた。
昔のままの顔をしている同期はとても幸せな人生を歩んでいるため悩みや苦しみが顔に刻まれない
のか？そんな事ばかりでは無いだろう。
面影という言葉は、記憶によって心に思い浮かべる顔や姿であるとのこと。
この歳になると、別人28号を突き付けられるより、たわいも無い事で戯れあい、自分達には無限に
時間あると信じていた頃の友達の面影を思い出し、感じている方が幸せなんだろうと思った。