先日、仕事の関係で銀座に行った際、丁度昼食時間帯となったので、40年以上前から偶にお邪魔している鰻屋「ひょうたんや」に行って来ました(この店は大分前にもブログで紹介しましたが)。
その店は、70歳台と思われる大将が備長炭でウナギを直焼きする東京では珍しい関西風の鰻屋です。
その熟練した技は見ていても楽しく待ち時間が気にならない程です。
タレは、醤油が効いた甘さ控えめの味で、直焼きの鰻とよくマッチしています。蒸かしていないので、表面はややパリパリしていますが、弾力性がある食感が何とも言えない美味しい鰻です(正に名人芸?というに相応しい)。
銀座の外れの目立たない場所にある、こじんまりとしたお店で馴染の客だけを相手に細々とやっている感じです。今は昼限定の「並み」でも2000円以上はするのでちょっと敷居は高くなった感じですが、移転前の旧店舗時代は、比較的お手頃観がある行列ができる店で、時々通い私なりの景気のバロメーターとしていました。
つまり、景気が悪い時は、「並みや中」を頼むお客さんが増え、株価が上昇したり景気が上向く時には、「上や特上」を頼むお客さんが目に見えて増えるので、内閣府が実施している「景気ウォッチャー調査」の様に景気指標として目安になります。
最近はと言うと、コロナ禍直前~コロナ禍の時は、「並みか中」の注文が多く、「上」以上を頼む人は少なかったが、この1年間は、「上か特上」とを頼むお客さん(しかも結構若いビジネスマン)が目に見えて多くなった印象です。
経済のマクロ統計では、実質賃金は22カ月連続マイナスで、個人消費は盛り上がらない結果が出ていますが、他の店でも和洋中を問わず高い金額のメニューを注文する人(インバウンド客は勿論)が比較的目立つので、羽振りの良い人とそれ以外の人との格差が拡大したのかなあと感じるこの頃です。