前回のブログでは、MLBで異次元の活躍をする大谷翔平選手について触れましたが、今回の話題は何と言っても、まずは全米女子オープンゴルフで優勝した笹生優花選手です。
プレーオフは畑岡 奈紗選手との日本人対決というのも驚きでしたが、4月のマスターズを制した松山英樹選手や女子アマオーガスタ選手権に勝った17歳の梶谷翼選手も含めて、このところの若い日本人アスリートの活躍には目を見張るものがあります。
笹生選手は正確に言うとフィリピンとの二重国籍であり、東京オリンピックには(開催されれば)フィリピン代表として出場し、その後日本国籍を選択する意向であるとのことです。
今回は日本国内のみならずフィリピンでも大きな話題となり、同国の国民的英雄であるボクシングのマニー・パッキャオが祝福のメッセージを出したというのも、楽しく心が躍りました。
最近は時代を映して、野球や陸上、バスケットボール、サッカーなどあらゆる競技で異国の血を分かち持つプレーヤーが増えて来ているのも、また感慨深いものがあります。
閉塞感が強い現代の日本ですが、これからの時代を担うことになる若い世代の人たちや国の垣根を超えた人たちが活躍するのは、この国の確かな未来を見るようで、大変嬉しく思います。こんなことを感じるのも自分が年を取って来たからなのでしょうか(笑)
さて以前にも触れましたが、スポーツの分野においても時代の流れと共に、現場には色々な変化が生じています。
最近のMLBを発信源とする変革では「2番打者最強オーダー(大谷選手も2番を打っています)」、「フライボール革命(ゴロよりも角度を付けた打球を打つ方が安打・長打も増え、得点の可能性が広まる)」、「打者に合わせた変則的守備シフト」、「オープナー戦術(先発投手が最初から短いイニングしか投げない起用)」などがあります。
加えて現在MLBで検討中なのはベースを大きくすること、ワンポイントリリーフの禁止、牽制球の制限(いずれも大賛成です)などがあります。いずれも従来の価値観に囚われず、より変化に富み、スピーディな試合を形作っていく為です。
私の贔屓であるセリーグのあるチームは交流戦の前に特訓したのがバントだったというので、改めて時代遅れを痛感しましたが(案の定苦戦しています)、日本でも先進的なチームは2番に最強の打者を据えたり、フライボールやオープナーの概念を取り入れて成功しています。
たかが野球、たかがスポーツではなく、やはり何事においても大切なのは、柔軟な思考と他人の考えや実体験に学んで、広い視野で物事に取組み、失敗を恐れず実行することですね。
個人も組織も前例主義や責任回避主義などの兆しが見えて来たら、真の老化の始まりであると肝に銘じたいと考えます。
そして芝生の上においても、たとえ飛距離は若い人にかなわなずとも心は常にフレッシュ、思考は柔軟自在でゲーム作りをしていくことを改めて志していきます!
~It is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent, but the one most responsive
to change~Charles Darwin