エンゼルスの大谷翔平選手が本日第13号本塁打を放ち、MLBの両リーグを通じて現時点で本塁打の単独トップに立ちました。
日本人選手の実質的なMLB挑戦は、1995年の野茂英雄投手が初めてでしたが(野球留学からMLB昇格となった1960年代の村上雅則投手を除く)、このパイオニアに続いて幾多の日本人選手が渡米しました。野手として初めて挑戦したのはご存知のイチロー選手でしたが、NPB(日本プロ野球)では一流でも、野球の本場ではなかなか実力が出せなかった選手も数多くいます。
MLBに行っても長年一流のレベルであったのは野茂投手や上原浩治投手、ヤンキースに在籍した松井秀喜外野手、黒田博樹投手、田中将大投手、また数年間は一流の活躍だったのであれば数名の名前が浮かびますが、MLBでも長期に亘って超一流のレベルだったのはイチロー選手くらいであるかと思います。
この先人たちに比べても大谷選手のスケールの大きさは際立っています。メジャーの中でも周りが小さく見えるくらいの体格とプレーぶりであり、まさに渡米して一段高いレベルの高いリーグに所属したことによって、更に進化し続けているといった感があります。
加えて何と言っても彼は二刀流です。今期はまだ1勝ですが、周囲の援護があればあと2勝はできていた筈であり、これから投手としても更なる活躍が期待できそうでわくわくします。
異文化の地で活躍するにはプレー能力だけではなく、周囲とのコミュニケーションや調和性、そしてあくなき探求心や研究熱心さなども求められますが、彼の言動を見ていると心の方の素養も超一流となる頭脳の明晰さや心構えを持っていると感じられます。
いずれにせよシーズンは始まってまだ2ヶ月ほど、二刀流を貫くには体力も人一倍必要となりますが、身体の手入れを怠らず、かつ周囲の応援も受けて、一層の高みを目指して進んでいく事を心より願っています。